CakePHP2のローカル検証環境構築


環境

CakePHP 2.10.10


今更ながらCakePHP2を仕事で使う可能性があったので、
勉強するためローカルに環境構築しました。

環境構築はDockerを利用しており、以下3つのコンテナを作成しています。

【参考】出来上がったものはこちら
https://github.com/mildjester/my-training-cakephp

CakePHPのDocument関連は「Book」という名称で公開されていますので
こちらを参考にして進めていきます。
(CakePHPは全体的に料理っぽい命名がされているので、レシピ本ってこと?)
https://book.cakephp.org/2.0/ja/index.html

CakePHPのインストール

BookによるとCakePHP2のダウンロードは公式ページより行なえるそうなのですが、
現在の公式ページにはダウンロードできそうなリンクはありませんでした。
なので、GitHubからダウンロードしてきます。
私が見た時はVersion.2系の最新は「2.10.10」だったので、それの圧縮ファイルダウンロードしました。
https://github.com/cakephp/cakephp/tags

ダウンロードしてきた圧縮ファイルを解凍したらCakePHP2の基本構造が出てきます。
これをDockerで作った環境で動くように突っ込みます。
Docker環境についてはコチラを参照してください。
https://github.com/mildjester/my-training-cakephp/tree/master/docker

この状態でDockerを起動すればCakePHPの初期画面が表示されます。

初期設定

上記の初期画面で色々とWarning等が出ているので
これの対応をしていきます。

Databaseの設定

/app/Config/database.php.default というファイルがあるので、それを同じディレクトリにdatabase.phpという名前でコピーします。
コピーしたファイルにデータベースの設定について記載されていますので、構築するDBの情報を記載します。
また、ここに記載するDB情報に合わせてMySQLにもDBやユーザーを作成しておきます。
(MySQLの操作については割愛)

Coreの修正

/app/Config/core.php にセキュリティ関連のSaltやCipherSeedが設定されています。
初期値のままだと宜しくないので修正しておきます。

Configure::write('Security.salt', 'DYhG93b0qyJfIxfs2guVoUubWwvniR2G0FgaC9mi'); // 任意の半角英数にする  
Configure::write('Security.cipherSeed', '76859309657453542496749683645'); // 任意の数字にする  

DebugKitの設定

CakePHP用のDebugKitがあるのでインストールしておきます。
https://github.com/cakephp/debug_kit/tree/2.2

まず、Composerでインストールし、生成されるPluginを/app/Plugin配下へ移動させます。

composer require cakephp/debug_kit "^2.2.0"  
mv Plugin/DebugKit app/Plugin/.  

もしローカルにComposerが入ってない場合は、php-fpmのDockerコンテナに入って実行しても構いません。
本例のDocker環境の場合は以下コマンドでコンテナに入れます。

docker-compose -f cakedock/docker-compose.yml exec --user=www-data workspace sh  
# または、上記コマンドをMakefile化してあるので、以下コマンドでも入れます  
make workspace  

次に/app/Config/bootstrap.phpの69行目あたりにプラグイン読み込み設定を記載する箇所があるので
そこにDebugKitを読み込む設定を追記します。

CakePlugin::load('DebugKit');  

ここまで対応すれば初期画面の警告はAllGreenになるはずです。

あとは各々、自分の開発を進めます。