ThinkpadにHDMIケーブルを接続したままUbuntu 20.04を起動する


環境

ubuntu 20.04 LTS


参考


前回の記事にてUbuntuを20.04にアップデートしたら HDMIケーブルを挿したままPCを起動する事ができなくなった話を書きました。
Linuxカーネルを書き換えれば動くような話もあったのですが、それはやりたくなかったので放置していました。

2020/6/1現在、ubuntu公式の対応はまだされていないようなのですが、 ubuntuのバグ報告フォーラムにて 『quiet splashを無効化したらいけた!』という書き込みが5/29にされていました。
試してみたら確かに動いたので手順を記載します。

grub設定を変更する

以下のコマンドにてgrubの設定をいじります。

$ sudo gedit /etc/default/grub

設定ファイルがテキストエディタで開くので、quiet splashの行をコメントアウトします。
コメントアウト後は保存して閉じます。

〜省略〜
GRUB_DEFAULT=0
GRUB_TIMEOUT_STYLE=hidden
GRUB_TIMEOUT=10
GRUB_DISTRIBUTOR=`lsb_release -i -s 2> /dev/null || echo Debian`
#GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash"    ←この行を#でコメントアウトする
GRUB_CMDLINE_LINUX=""
〜省略〜

grub設定の反映

以下のupdate-grubコマンドでgrub設定を反映させます。
しばらく処理が走るので完了するのを待ちます。

$ sudo update-grub
Sourcing file `/etc/default/grub'
Sourcing file `/etc/default/grub.d/init-select.cfg'
Generating grub configuration file ...
Linux イメージを見つけました: /boot/vmlinuz-5.4.0-33-generic
Found initrd image: /boot/initrd.img-5.4.0-33-generic
Linux イメージを見つけました: /boot/vmlinuz-5.4.0-31-generic
Found initrd image: /boot/initrd.img-5.4.0-31-generic
Found Windows Boot Manager on /dev/nvme0n1p1@/EFI/Microsoft/Boot/bootmgfw.efi
Adding boot menu entry for UEFI Firmware Settings

これで設定完了です。
次回起動時からHDMIを挿したまま起動しても問題なくOSが立ち上がります。

なお、quiet splashを無効にしたのでPC起動/停止時に出ていたLenovoとubuntuの両ロゴが表示されるLoading画面は出なくなります。
代わりに現在の処理状況がテキストでババーッと流れるので、驚かないでください。
(昔ながらのLinuxの起動/停止画面と同じ感じになる)